2025年11月13日(木)、ウエステインホテル大阪において、関西日本・スイス協会様主催秋季総会に於いて、基調講演のお申し出を受け催行したしました。
観光立国の定義、スイスがなぜ観光立国と呼ばれるまでになったのか、その歴史と変遷をたどり、スイス政府による観光戦略政策のご紹介、スイス独自の教育制度などを考察するしながら、世代にもわたり継承されてきた【家族経営ホテル】と、外資本による【新しラグジュアリー】。様々なカテゴリーが同居する観光業の現在の中で、それら両者が補完し共存共栄し合う観光の在り方を学術的および、実際の体験から講演いたしました。
また、『真のホスピタリテイとは何か?』『おもてなしとの違いは何か?』など、一見、混同しがちな両者の違い、また、サービスとホスピタリテイの違いについても聴衆の皆さまと共有しながら学術的側面と実践的な側面から紐解いて参りました。
ホスピタリテイ=対等な力を築く力
心と心を繋ぐ信頼性からは幾重にも拡がるホスピタリテイの世界が拡がる。
【豪華】【高級】とは異なる、人間の内在する心根が【豊かさ】となって、【対等の力を築いていく】
スイスに限らず、小さなホテルが心地よいのは、非日常であるホテル時間に【心の安らぎ】とも言えよう【日常】の平穏があるからに他ならない。【顔の見える運営】あたかも家族を迎え入れるかのようなホテル時間を過ごせること、
これこそが、ホスピタリテイの源流=巡礼宿と類似ではないか。
今この時、ホスピタリテイの世界はテクノロジーを駆使する未来創造を見据えつつ、精神は原点へと回帰している。
本当の豊かさとは何か?それがラグジュアリーの基盤にあることが顕在化している。

